日本から見ると地球の裏側に位置するアルゼンチンは、世界でも有数の牛肉消費国の1つとして知られています。アルゼンチン国民の主食は「肉」と言われるほど牛肉の消費量が多く（日本人の9倍以上もの牛肉を消費している計算となります）、国民の食卓に欠かせない存在となっています。
そのアルゼンチンの文化を語る上で必ず出てくるキーワードがアサードです。

アサードとは、スペイン語で「焼かれたもの」を意味し、アルゼンチンなど南米で食されるBBQ料理のことを指します。19世紀後半ガウチョと呼ばれるカウボーイたちが草原で豪快に牛などの肉を焼いて食べていたのがはじまりとされています。その豪快さは現在にも受け継がれ、巨大な肉塊を岩塩だけで味付け、炭火でじっくり焼くというスタイルが特徴です。
アサードを料理する人を「アサドール」と呼びます。アサドールにはそれぞれこだわりがあり、地域や家庭によって焼き方や味付けなど様々であり、シンプルが故に奥が深い料理とも言えます。
アルゼンチンでは不安定な経済情勢が続き、非常に治安が悪く、決して裕福とは言えない国です。しかし休日のお昼時になると多くの家庭で大切な家族や仲間が集まり、アサードを囲むその時間を非常に大切にしています。

当店のアサードについても、肉塊の内部までじっくり火を通し余分な脂を落とすため、強火で焼き上げる焼肉やステーキとは違い、赤身肉本来の美味しさを堪能できます。 アサードは焼き上がりまでに2～3時間かかり、オープン時やご予約の時間にあわせてお肉を焼き上げるため、1日の量に限りがございます。 そのためアサードをご注文される際は、あらかじめご予約いただきますようお願いいたします。